伸縮計 ネットワーク対応・液晶画面付・多機能タイプ
NetLG-501N

一定張力機構を持った1mの測定ワイヤがポテンショメータに連結されており、その出力値を0.1mm の分解能で測定すると同時に、1 秒毎に警報判定（監視）を行います。

電源を投入すると自動的に測定・監視および記録を開始します。
１分固定の記録インターバルと、可変記録インターバルの２種類の記録間隔を持っています｡
記録されるデータの容量は、例えば可変記録インターバルを 1 時間に設定したとき、1 分毎の測定データが過去 15 日分、1 時間毎の測定データが過去 317 日分となります。それぞれ、記録間隔毎の正時値・平均値・最小値・最大値となっており、短期の詳細データと長期データの両方がもれなく記録されます。上記期間を超えると、古いデータを消して新しいデータが上書きされます。
データは機器内部のフラッシュメモリに記録されており、全ての電源供給が途絶えた場合でも消失することはありません｡
記録データは、本体内蔵の SD カードスロットから SD カードに回収できます｡

本機の駆動電源は、外部電源（DC12V）またはリチウム電池（3V）です。
リチウム電池にはメイン電池とサブ電池を設けてあり、メイン電池の電池切れや交換忘れがあった場合でも、自動的にサブ電池に切り替わって動作します。外部電源を使用するとリチウム電池をバックアップとして機能させることができます。
※使用可能なリチウム電池は、CR123A およびその相当品です。

測定・監視を 1 秒毎に間欠的に行うことによって低消費電力化を実現し、メイン電池とサブ電池の 2 個で７ヶ月以上の連続観測が可能です。また外部電源についても、充分な日照を確保できる場所であれば、弊社製ソーラー電源ユニット「SPU-55A」など、小型のソーラーバッテリを使用できます。

液晶画面とメニューボタンを備えており、簡易な操作にて過去 1 週間・過去１日・過去１時間の総移動量グラフ、過去30日・過去60時間の総移動量記録値一覧や現在の総移動量・時間移動量・日移動量・経時移動量の確認、および警報値などの各種設定を行うことができます。
液晶画面の表示は漢字表記に対応し、可読性が高くなっています。
バックライト内蔵液晶を使用しており、日暮れ時などの明かりが少ない環境でも視認性を損なうことはありません。
液晶画面には、設置性を考慮した上下表示反転機能を備えています。

本機は OSNET 仕様のネットワークに対応しており、弊社製パケット通信機を使用することで遠隔からの自動観測、警報確認が可能です。（OSNET はオサシ・テクノス独自ネットワークの総称です）

本機は、あらかじめ設定された総移動量・時間移動量・日移動量・経時移動量の各種警報値のいずれかに測定値が達したとき、警報を出力します。
・経時移動量警報は、最大 4 個まで設定できます。
・繰返し警報を防ぐためのヒステリシス、自然障害や人為的なミスによる誤警報を防止するための警報確認時間を設定できます。
・警報発令の履歴を液晶画面で確認することも可能です。

外部からのサージ侵入経路全てにサージアブソーバを配し、静電気や誘導雷サージに強い構造となっています。
また、信頼性を追求した設計と部品選定により、-20℃～55℃までの広温度範囲で安定動作が可能です。